ERS-220(通称GASS)のカラーリング
右がノーマルERS-220はPAPASさん所有のルーガス 左がオリジナルカラーのERS-220 『どうです?ノーマルよりカッコイイでしょ』 (作者の自己満足) 大胆にもノーマルとの違いを比べるために並べました(^_^;) |
ERS-220画像提供 PAPASさん
私の無理なお願いで同じようなアングルで
写真を撮っていただきました。
(比較しやすいでしょ)
PAPASさんのHPは↓
『AIBOのいる部屋』
AIBOの名前は ルーガス です。
ココでは、純正色をオリジナルカラーに変えるための方法を簡単に解説します。
(無塗装外装への塗装は【ERS-210謎の無塗装AIBOが・・・・】で解説します)
最初に皆さんの参考になるかわかりませんが、上のERS-220を塗った
塗料を案内させていただきます。
プラモデル用の塗料ですので、ホビーショップに行けば簡単に手に入ると思います。
塗料 | メーカー | カラー | 使用量 |
サーフェイサー(下塗り) | GSIクオレス(Mr.COLOR) | Mr.ベースホワイト1000 | 120ml |
黄色 | 同上 | C4イエロー | 30ml |
赤色 | 同上 | C3レッド | 50ml |
クリヤー(上塗り) | 同上 | C155スーパークリヤー | 70ml |
溶剤(シンナー) | 同上 | Mr.カラーうすめ液 |
GSIクオレス(Mr.COLOR)のホームページは こちら
塗装器具は、ANEST IWATAの小形スプレーガンを使用しています。
注意 表中の「使用量」は、私が実際に使用した量ですが、あくまでも参考程度に留めてください。
それから『塗料と溶剤の混合比』ですが、私の場合『塗料1に対して溶剤1.5』で希釈してます。
★分解
ERS-220の外装の外し方については別途ページを作る予定です。
★塗装の準備(出来上がりを綺麗にする重要な工程ですよ)
1.塗料を用意する(サーフェイサー、色、クリヤーは最低必要になります。)
2.塗装する外装を全てバラす
3.サンドペーパー等で純正の塗装を出来る限り綺麗に剥ぐ
(塗料をしっかり定着させるには必要な工程です)
★塗装(いよいよ、塗装です。一度に厚塗りをせず、最低でも3回塗りを心がけましょう)
1.部品(外装)全てにサーフェイサーを塗ります。(しっかりサーフェイサー色がでるまで塗りましょう)
2.色塗り(前述したように一度に厚塗りは禁物ですよ。薄い色から塗ると良いかな?)
3.必要に応じてマスキング等の処理をします。(ラインを引いたり、ツートンカラーにする場合必要です)
4.クリヤー(塗装した全ての部品にクリヤーをたっぷり塗ってあげましょう。
ここでも一度に厚塗りをせず3回程度に塗り重ねましょう。)
*サーフェイサーを使う理由を簡単に説明します*
『何故サーフェイサーを使わなくてはいけないの?』と、疑問に思う方もいらっしゃると思います。
サーフェイサーを使う理由は次の2点です。
1.サンドペーパー処理したワーク(外装)のペーパーキズの隠ぺい
2.塗料の密着性の向上
ペーパー処理したワークには無数の小さなキズが出来ます。
もし、サーフェイサー処理せずに直接色塗りをすると小さなキズがそのまま残った状態になり、
塗装後に磨きをしても取り去ることは不可能ですし、塗膜が極度に薄くなってしまいます。
塗装面を出来る限り滑らかに仕上るためにサーフェイサーが有効手段なのです。
それから、AIBOの外装は生地色が黒に近いダークグレーですので、
薄い色(黄色や白)で塗る時は生地色の隠ぺい効果もあります。。
*塗料の希釈(塗料溶剤の混合比)*
エアーブラシなどを使ってすでに塗装経験のある方ならわかると思いますが、
塗料だけでエアーブラシやエアースプレーガンを使って塗装するのはまず不可能です。
(私自身も比率を間違えて何度か経験してます。)
なぜなら、ノズルから出てくる塗料の粘度が高すぎて塗料がクモの巣状に糸を引いてしまうのです。
そこで、塗料の粘度を落とすために溶剤(希釈剤)を使って塗料の粘度を塗装に適した状態に
するのです。ある程度経験のある方は過去の経験からご自分の混合比があると思います。
混合比も基本的なものはありますが、経験していく上で、ご自分の塗装スタイルに合った
混合比を見つけてもよいと思います。
★乾燥(必要に応じて実施してください)
塗ったばかりの塗膜は乾いて固化しているように見えても傷つきやすいです。
部品同士が重なり合うことがないように24時間以上自然乾燥させましょう
(ヒーター等を使って強制乾燥させても良いのですが、塗膜が完全に固化するまでは
それなりの時間を要しますし、ヒーターの当たり具合で乾燥ムラが出ますので注意が必要です。)
★仕上げ(磨きです)
綺麗に塗装した外装も触ってみると結構ザラザラ感があります。
見た目だけでなく触れた時の感覚も大切にしたいので一生懸命磨きましょう。
磨きには「コンパウンド」を使います。塗料を購入したホビーショップなどでも手に入りますし、
ホームセンター等でも購入することが出来ます。
(自動車用の「超細目コンパウンド」を利用してもOKです)
★組立(もうずくあなただけのオリジナルAIBOの完成です)
折角苦労して塗装した外装にキズをつけないように慎重に作業を進めましょうね。
最後に
私はカップ式小形スプレーガンを使用して塗装していますが、缶スプレーを使っても塗装は可能です。
しかし、缶スプレーの場合ノズルから出てくる塗料の粒子がかなり大きいので
塗料が無駄になってしまいますが、缶スプレーに記載されている「使用方法」などに書いてあるように
出来る限りスプレーとワーク(外装)の距離を確保するほうが仕上がりも綺麗になります。
それから塗料の種類ですが、『アクリル系合成樹脂塗料』と表示されているものでしたら
油性(ラッカー系)、水性問わず塗装できますが、仕上がりの美しさなどを考えると“油性”をお勧めします。
ただし、油性塗料は有機溶剤を含みますので作業環境の換気には十分注意してくださいね。
ERS-210の「無塗装外装キット」が発売されていますので、今後数多くの個性豊かなオリジナルAIBOが
私たちオーナーや一般の方たちの目を楽しませてくれることを願ってます。
AIBOのカスタマイズ(塗装、分解など)はオーナーの自己責任においておこなってください。 |